やおいはね…
…わかったか?
やくざ・おにいちゃん・いてぇ―
兄の日記 『今日、弟を銭湯に連れて行った。
弟がヤクザの刺青を見てばかりいるので、
それに視線がつられて俺もみてしまい、
何度か目が合ってしまった。
彼がこちらに向かってきたとき、殺されるかと思ったが
以外にも優しく声をかけられ、いつのまにか一緒に
サウナにいた。肩を抱かれて抵抗できるはずもなく…
――略―。
その間、弟は冷静に俺達を見ていた。
風呂から出るとにこにこして近寄り、
「ぼく、わかったよー。やおい」と上機嫌に言った。