「副部長…。待って」

「…何する…ん、…あ」

「ね。ここおいで」

掴まえて、手洗い台に腰掛けさせる。
体を寄せて、優しく髪をなでる。

しばらくそうしてから、言い訳に入ってみる。

「あのね、さっきのは…」

「…もういい」

甘い声。
何も言わなくても許してくれるらしい。

みーくんはカンタン…、いや、カワイイなー。

よし、ここで仕上げだ。このまま…

 コツコツコツ…

はっ、誰か来る!?

思わず振り向くと、

「あ…うわ」

「えっ、あ、あー…ごめん」

俺の肩に寄りかかっていた副部長は、床におちた。

咄嗟についた手と、ひねった足が痛そうだ…

「 ? どうかしたんですか―」


         入ってきたのは…