「そう、悪いね」

「こちらこそ、すいませんでした」

村崎さんがそう言うので、先を急ぐことにした。
背を向け、歩きだした時…

「ひどい!!斎藤さん!!」×2

しまった。見付かったか…
しかも新たな非難の種を提供してしまった…

「やっぱりひどい人!」
「信じたかったのに!」

村崎さんが俺をかばうように立ち上がった。

「暮崎君は、イイ人だよ…とても」

…なぜそこで照れる。

「あ、や、し、い〜…」×2

思わずあとずさると、
双子は飛びかかってきた(ように見えた)

「暮崎さんっ!!」
「どういう事ですか!!」

絶対絶命…

「まさか、村崎さんとまで〜…」×2



       そうです。


       ちがいます。