「コンビニでも行こうかな」
天君はかわいいけど、ちょっとばかり夢の世界で僕には荷が重い。
やっぱり僕には公園とかよりコンビニとか、そういうのが会ってるみたいだ。
「天君はまだここにいるの?」
「うん。今日はここにいるの」
「ずっと?」
「うん。ずっと」
「知らないおぢさんにアイス買ったげるって言われても、ついていっちゃだめだよ?」
「うん。わかった」
「バイバイ天君」
「ばいばーい」
天君は手を前に出して、手首から先をくりくりと回した。
…うう。やっぱりかわいいなあ。
僕がアイス買ったげるからついておいでと喉元まで出かけたよ。
僕もあんなにかわいく生まれたらよかったのに。
そんな事を考えながら自転車を扱いでいると束の間、この暑さを忘れる事が出来た。
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