辺りを見渡して副部長の姿を探す。

「あ、居た」
副部長は友達?2人と仲良く話しながら更衣室に入って行くところだった。
もう上がっちゃうのかな。

僕もすこし疲れたし、一度水から出よう。

僕はプールサイドに腰掛けた。

「夏木君、唇が紫だよ」
競争を見にきていた女子が僕の顔を覗き込んでそう言った。
「ほんと?しばらく休憩してようかな」
「そうしたほうがいいよ。寒くない?タオル貸してあげよっか?」

女子は心配してくれるのに、勇士ときたら僕なんて忘れたみたいに夢中になって遊んでる…

「ありがとう。でも自分のタオル取ってくるね」
僕は更衣室に向った。

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