水着とバスタオルとお菓子(泳ぐとお腹空くから)をビニールパッグにつめて、
僕は学校にやってきた。
勇士を待って校門の日陰に自転車を寄せる。
じっとしてるとグラウンドの方から運動部が活動してるのが聞えてきた。
うちの学校の運動部は楽しく運動しましよう部なのでワーキャー遊び声なんだけど。
それでもやっぱりこんなに暑いのにやってるんだと思うと、
途中で辞めた僕はズルした人のようで…
ガシャン。
「わっっ」
急に、自転車が弾かれたように動いて僕は声を上げた。
振りかえると勇士がにやにや立っている。
こいつ…僕の自転車蹴ったなー。
「ぼーっとしてるからだ」
「むむ。あーっ、靴のあとついてるーっ」
「車輪じゃねえか。走ったらすぐ消えらあ」
「兄ちゃんのおさがりなのにー」
「また『兄ちゃん』か…」
勇士は騒ぐ僕を無視して校内へと歩いてく。
「あれ、ドコいくの?」
「プール」
「学校の?」
「ん」
「入っていいの??」
「ああ。水泳部の林田とか板橋とかに言ったら入らしてくれるぜ。俺、この前も泳いだし」
林田は同級生。板橋は顧問の先生。
「なんだよ。来ねえのか?」
学校はイヤ
全然OK