「えーと、友達の家に行くトコ。この先なんだ」
「ふーん…」

だって今、遊んでって言ったって、洋兄ちゃんは困るだけだから。
僕の事を、困るなあって思ったらもう遊んでくれなくなるかもしれないし、
それに、正直に言うのはすこし恥ずかしかった。

「じゃ、俺達行くから」
「うん、バイバイ…」

俺達、だって…。ちぇ。

洋兄ちゃんは彼女と二人で僕の横を通りすぎていった。
…つまんない。つまんないつまんないつまんないつまんないさみしい。

あーあ、どうしよう?

        二人の後を付ける

        帰る

        どこか遊びに行く