正門前20:20


「斎藤さん〜」×2

「はい…」

忘れてた…
俺、逃げてる途中だったんだ。

「こいつとは僕と間違えただけだと思ってたのに〜…」
「こいつだけじゃなく真中君とまで〜…」

話しを立ち聞きして踏み込んできたな、厄介な。

「やっぱり、サイテー…」

真中に言われた。
『サイテー』より『やっぱり』というのが気になる。

俺は言った

「ちょっと待ってくれ―…


      真中とはまだやってない


      真中は関係無い        」