私は壁に掛かった織物に目を止めた。

暖かそうなふわふわとした織物だ。

私はそちらに向かう…

「なんだこれー、へんな人形…おお、腹が開いた!これもらい」
「ね くれす。赤い石し ってる ルビイ いうの、こ れ」

…楽しそうだ。

こんな地味なものを見ている場合ではない。

私も何か…忍や銅が羨ましがって
私の元へ集まるようなものを探さなくては。


上等な酒    魔道士の身体