「サッカーしよう!」と僕が言うと
「サッカァ?」と嫌そうに勇士は復唱した。
「やだね。暑ちい。お前やりたきゃ一人でやれよ」
「やだよ。暑いもん」
「だろ?」
「うん」
…うーん。話が終わってしまった。
僕が困っていると勇士は、ふ、と笑った。
「お前もやる事なくて暇なんだな…」
「やる事はあるよ。でも兄ちゃんが今日は忙しくて」
「また『兄ちゃん』かよ。つくづくガキだなお前」
「なんで?僕がガキなら勇士もガキじゃないか同歳なんだから」
「話しにならねえ…」
勇士はコンビニを出た。
当然、僕は彼に付いて出た。
さっきよりも強くセミが鳴いている。
照りつける太陽に僕は手をかざして顔に日陰をつくった。
「暑いな」
「暑いねえ。泳ぎに行きたいよねえ」
「そうするか」
「うん。…うん?」
「で?アテはあるのかよ。どこ泳ぎ行く?」
「えーと…
勇士にお任せ
プール券を持っている
(今までの分岐で手に入れている場合のみ)