「撮ってください」
僕は、はっきりと覚悟を口に出した。

「そう。じゃあ、脱いで」
「…え、あの。ここで、ですか?」
「どこで脱いでも同じだろう」

僕はベルトを外し、シャツを脱いだ。
靴下を脱いで、ジーンズのボタンを外す…

「あの…」
「何か?」
見ないで下さい、とは言えないよな、やっぱり…

「顔が紅いな。暑いかい」
「暑くはないです…。はっ、恥ずかしくて…」
「そう。シャワーでも浴びてみるかい?」
そんな事したらもっと恥ずかしくなる…
僕は黙ってジーンズを脱いだ。
一緒に脱げそうになったパンツを慌てて引き上げ、僕を見詰める視線に
勢いで全部脱いでればよかったと後悔した。

最後の1枚がどうしても恥ずかしい…

「おいで」
「えっ…」

「シャワーというのは良いかもしれない。濡れたキミを撮ろう」

  
            やっぱり止めます

            濡らして下さい