シャワーと塩素プールの後、僕等はプールの中に入った。

「潜りっこしようよ勇士」
「やだね、1人でやれ」
「じゃあ潜ってじゃんけんするのは?」
「アホ」
僕をおいて泳ぎ出そうとした勇士の腰にしがみつく。
「ヤメロ、溺れるだろーが」
「遊んでくれなきゃ放さないぞー」
「お前はカッパの子供か」
勇士は僕の頭を力一杯下に押さえて僕を水に沈めた。

がぼがぼがぼ…
水の中でもげらげら笑ってる勇士の声が聞こえた…

「…げほっ、げほげほ。ううー、水が鼻に入ったよう」
「はっは、ザマーミロ」
「ああー、待てってばー」

何だかんだで僕等は楽しくプールで遊んだ。

ひとしきり泳いで程よく疲れた僕はプールサイドに向った。
勇士はというとビート板競争に参加してデッドヒートの真っ最中だ。

         勇士を応援する。

         この隙に副部長を探す。